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聖地巡礼の旅 ブログトップ

聖地、三田へ(最終回) [聖地巡礼の旅]

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 2000X年4月、運命の日は不意にやって来た。その男(オッサン)は武者震いを抑えつつ目的地への一歩を踏み出した。JR田町駅で降り、商店街を抜け慶応大学方面へ向かう。一歩一歩足取りを確かめつつその男は聖地へ辿り着いた。聖地を守る衛兵の如く70人近い行列が店舗を取り囲むように並ぶ。今までで最大の行列だ。午後2時近いのに何をしているのだコイツらは。セイガクが目立つ。貴様ら学生は勉学が本分である。早速授業に復帰すべしと喝を入れようと思ったがまだ春休みか(フン、いっぱい喰って体力を付けとけよ)。緩徐に行列が進み、1時間30分程待って店内の券売機で引換券を入手。数分で目の前にブツが置かれる。いつもの呪文詠唱。今回は大豚ダブル、野菜増し、ニンニク普通、アブラ普通だ。
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 情報屋からの事前情報だと店主の気分で盛り具合はかなり変わるようだ。スープは豚骨醤油で程よく乳化している。味は濃い目でカラメコールは不要だ。麺は平打ちで聖地故か最も灰色がかっている。固目の茹で上がりで沖縄そばの麺をもう少しボソボソした口当たりにした感じか。聖地は豚の仕上がりのバラつきが強いらしいが大振りの肉は噛むと柔らかい。摂取後に店を出るとまだ行列が続いていやがる。自分の他にもまだアホウがこんなにもいたとは、判っていても驚きだ。

 こうして聖地巡礼の旅は終焉を迎えた。直系店全店制覇を達成している強者も少なくないと聞く。いつか巡礼の旅再開の機会が来るのかも知れない。

 ラーメン二郎三田本店はさすがの貫禄で平日の訪問にも関わらず大行列(大学の春休みのためもあったかも)。夏の暑い時や真冬に行列に加わるのは下手をすると命懸けだ。本店はスープ、豚共に味のブレが強いようで初二郎でハズレに当たるとかなり悲惨かも。どの店舗も常連客の比率が高く、ヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメのコールの御作法もあるため腰が引けてしまう人もいるようだ。自分は評判の良い店舗で二郎の味に慣れてから本店を目指してみた。本店の名物店主も高齢になってきており今後は健康状態も懸念される。店に立っている時に訪問できて良かった。

 タイトル写真は例の如く全く関係無し。
タグ:東京都

女独り...神田神保町(第4回) [聖地巡礼の旅]

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 その男(オッサン)は200X年師走の夕暮れの中、神田神保町に居た。一路取引場所を目指す。神田神保駅駅の裏手に突然行列が出現する。さりげなく行列に並ぶと直ぐに後に行列が続いた。なかなか行列が進まず、気持ちのみが逸る。ふと目をやるとビルの壁にここで小便するなの張り紙がある。(オイオイこんな街中なのに、どんなアホウだ。)だがこの行列と待ち時間では我慢し切れずに不埒な振る舞いに及ぶ輩が出ても致仕方無かろう。1時間程後に取引場所に入り呪文を詠唱「ヤサイマシ、ニンニクフツウ、アブラフツウ」、待っている間に店外でサイズと固さを確認されるたため5分程でブツが置かれる。ラーメン小、豚、野菜増し、ニンニク普通、アブラ普通。
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 スープは豚骨醤油で甘味よりも醤油の風味が強い。品川とはまた違ったテイストだ。麺は直系の平打ちで固めの茹で上がりだ。豚は柔らかく煮あがっている。この店には珍しくカップルや女の一人客が目立つ。ここは嬢ちゃんの来るところじゃない。おとなしく家でミルクでも飲んでいな。マスターも量があるから大丈夫かと念を押しているだろ。大丈夫よなんて意地を張るのはレディのやることじゃないぜ........お嬢さんあっさり完食。やるじゃないか。見縊っていてすまなかった。その男も空になった器を置いて店外に出る。
 (フン、次は三田か...)自然に湧き上った自らの思いに少し驚きを覚える。三田、その響きはどこか艶かしい。その男は決意を新たにし闇の中を何処かに消えていった。
 準備は整った。聖地巡礼の旅のゴールは近い。

 ラーメン二郎神田神保町店は屈指の行列店の一つ。営業時間中はほぼ行列が途切れず待つ覚悟が必要。
直系の中では一番味が安定しているそうだが、醤油の風味が強く本店とは少し味わいが異なる。生卵のオプションがあり、すき焼き風にして食べるのもオツなようだが、二郎系の大量のアブラと生卵は自分にとってはかなり危険な香りがして手を出さなかった。
 
 タイトル写真は例の如く全く関係なし。駒ヶ根駅前の像「あこがれ」
タグ:東京都

虎ノ門の空白(第3回) [聖地巡礼の旅]

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 その男(オッサン)は虎ノ門の老舗ホテルでの重要な会議に参加していた。アリバイ工作を施して誰にも気付かれずにホテルを抜け出す。周りを警戒しつつ取引場所に向かう。緑色の外壁が目印だ。看板にはラーメンの字のみだが、二郎の文字を消した痕跡がはっきりと読み取れる。(所詮、素人の小細工だな、フフン)
 時間を見計らったおかげで店内は空いている(接触人数は少ない方が好都合だ)。店内の券売機で引換券を入手。10分程でブツが置かれる。豚入りラーメン、野菜増し、ニンニク普通、アブラ普通、煮卵載せだ。
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 麺は丸麺でやや細い。スープは豚骨醤油だがかなりライト。オフィス街の羊どもの胃袋を満たすにはこれ位がちょうどいいのか。豚は固まりでなく普通のチャーシュー様のスライスだ。何事も無く取引を終了、ホテルに滑り込む。
 聖地巡礼の旅は続く。

 ラーメン虎ノ門店はフーズ系に分類される。かつてはラーメン二郎虎ノ門店を名乗っていたが、材料の仕入れや取り扱い方針を巡って齟齬が生じ、本店から名称使用の許可が取り消されたため現在は二郎の名が消されている。直系には無い味噌ラーメンも取り扱っている。ガツンと食べる二郎系のインパクトは乏しいがオフィス街の食事としては及第点、昼からニンニクたっぷりだと午後の仕事に差し支えるだろうし。
 写真は神戸ポートピアホテルの1階ラウンジのピアノ。ラウンジ内に水が流れており水辺に設置されている。内部は豪華でバブルの象徴のようなホテルだ。折角なのでちょっと足を踏み入れて見た。
タグ:東京都

流血!!歌舞伎町(第2回) [聖地巡礼の旅]

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 その男(オッサン)は新宿歌舞伎町の片隅にいた。周囲を警戒しつつ足早にコマ劇場を回り込んで行く。約束の時間は午後11時30分ジャストだ。一刻の狂いも無くその男は到着した。だが、どうも様子がおかしい。店の内部は電気が付いており人の気配がするが、取引開始の札が出ていない。(今日の取引の情報がどこかから漏れたか?)少し離れて様子を探る。ホストの兄ちゃんやキャバ嬢が付近を闊歩している。(この中に私服がいるのか?)その男は緊張を緩めずに物陰から取引場所を伺うこと15分、札が出された。(時間にルーズなヤツだ。長生きできないだろうな、フフン)その男は店に乗り込む。店内の自動券売機で引換券を入手する。待っている間に固さを聞かれる。もちろんハードボイルドというつもりがつい「フツウ」と言ってしまう。呪文詠唱は「ヤサイマシ、ニンニクフツウ、アブラフツウ」10分程でブツが目の前に置かれる。ラーメン普通、肉ダブル、煮卵だ。
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 スープは豚骨醤油だが味は薄目だ。テーブルの上のタレで味を調整する。呪文詠唱に「カラメ」が足りなかったか。(ヤレヤレ。まだまだ未熟だ)麺は丸麺でかなり柔らかい。豚は噛み応えが結構ある。
 その男は突然あることに気付いた。(オイオイ、豚ダブルなのに3つしか載ってないぞ、素性がバレているのかっ!!)一気に緊張感が高まる。ところが麺の下から豚肉がゴロゴロ出てきやがった。(味なマネをするじゃないか...)摂取を終えてその男はネグラへ向かう。歌舞伎町に響き渡る男女の嬌声を背中に聞きながら。
 異変はネグラで生じた。アブラの取り過ぎで生理現象の回数が増加、そのおかげで故水野晴郎先生のいうところの入り口(普通は出口だろ!!)が少し切れ出血した。なんじゃぁ、こりゃぁぁというほどでは無かった。
 聖地巡礼の旅は続く。

 ラーメン二郎歌舞伎町店は中休みが無く、深夜まで営業、場所も訪問し易いが麺形状が異なるのと時間帯によっては酔客が多いので初二郎には不向きか。

 タイトル写真は例の如く全く関係なし。アクアシティお台場よりレインボーブリッジ、自由の女神を見渡せる夜景。因みにこの自由の女神像はフランス政府公認のレプリカだそうだ。

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始まりの品川(第1回) [聖地巡礼の旅]

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 薄寒い200X年10月その男(オッサン)は一人JR品川駅に降り立った。駅の喧騒を抜け高輪口より第一京浜を足早に進む。その姿は何かに追い立てられているようだ。京浜急行電鉄本線北品川駅を右手に見据えつつ歩道橋を下る。その男の目的地はもうすぐだ。閑静な住宅街の一角、目印の黄色い看板の下に男共が列を作っている。(フン、ここか....)その男もさりげなく列に加わり、気取られぬように様子を伺う。ここに集う男共には共通点がある。ギラギラとした欲望の目つきだ。何かキッカケがあれば大暴動に発展しかねない危険な香りを感じる。緊張感を保ったまま、徐々に列が進む。屋外の券売機でブツの引換券を入手。ここまでは恐ろしいほど順調に事が運んだ。薄暗い店の中で券を店員に渡す。荷物を入り口近くの壁にかけて席に座る。
 店内は思ったより静かだ。店員の合図で客が時折呪文を唱える声が時折聞こえるだけだ。数分でその男の順番が来た。チョビ髭の店員が掌を上に向けてこちらに差し出す。今こそ呪文詠唱の時が来たれり。「ヤサイマシ、アブラフツウ、ニンニクフツウ」少し声が裏返っていたが不審は抱かれなかったようだ。無事ブツを受け取る。
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 初訪問時(煮卵あり。)
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 2回目(煮卵なし。)
 スープを一口味見する。豚骨醤油でコクがありやや甘目だ。おっと、ニンニクをスープ内に混ぜ込むのを忘れるところだった。更にコクが増す。まず上の野菜を片付けよう。もやし主体でキャベツが2-3割混ざっている。途中で麺を齧る。平打ちの麺は少しボソボソした噛み応えで固目だ。豚は塊のままで噛むとホロリと崩れる。オプションの煮卵は黄身半熟なんて小賢しいことは一切抜きのハードボイルド。その男にはこれこそふさわしい。背中を丸めてひたすら喰う。器をカウンターに上げ、布巾でテーブルを拭く。できる男は後始末もこなしてこそ一流だ。「ごっそさん。」と告げて店外へ出る。薄曇の空の下、その男は再び品川駅へと向かっていった。こうして聖地巡礼の旅は始まった。

 ラーメン二郎品川店は直系店の中でも比較的味のブレが少ないそうで、行列も比較的少なく初二郎に選んで見た。正直煮卵はイマイチなので余程好きで無ければラーメンオンリーがお勧め。
 トップの写真は東京ビッグサイト(国際展示場)で記事と全く関係なし。上海万博の某パビリオンに似ているので何となく。 
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